パンもコーヒーも硬水仕込み

カレリアのコーヒーもパンも硬水仕込みです。どのくらいの硬度かと言うと、平均で炭酸カルシウム185mg/Lです(2022は177mg/L)。

炭酸カルシウムとはカルシウムとマグネシウムの量を換算したものです。硬水とはミネラルウォーターのことです。

ヨーロッパでは200〜300mg/L、エビアンが305mg/Lだそうです。WHO基準では120〜180mg/Lを硬水、それ以上は超硬水というのでしょうか?日本の水道法では300mg/L以下と決められています。

カレリアの硬水(ミネラルウォーター)
カレリアの仕込み水

パンについて

パン造りは中軟水程度がていどが向いているそうですから、カレリアの仕込み水は少々硬い。でも、作ろうとしているパンはハード系のフランスパンです。ヨーロッパに比べると、少々柔らかいですがハード系のパンをつくることが出来ます。ちなみに食パンを焼いても硬いです。

<ハイジの白パンについて>

ちなみにハード系なんて既製品の幟旗まであるほど、ハード系は定着しています。面白いことにハード系に興味を持たれるのは女性の方が多いようです。女性のお客様が「男性ってヤマザキパンのような柔らかいパンが好きなイメージです」とおっしゃっていました。そうです!わたしもヤマザキパンのふんわりしたテーブルロールも大好きです。友人にいたっては「あんな硬いパンを誰が買うんだ!」だそうです。別所でも高評価をいただいてるパンですが…。友人の奥様にパンを差し上げると「このパン、美味しいわね。」とのことです。

湖水仕込みハード系フランスパン
フランスパンに仕上げるためのベーカリーオーブン

コーヒーについて

ネットなどで以前はコーヒーも軟水の方が美味しいと書かれていました。じゃあ、なんでうちの水(硬水)でコーヒーを入れるとマイルドで美味しいの?

今は硬水の方がマイルドで美味しいと言われています。ただ、コーヒーの刺激を抑えてマイルドにしているのは硬水のカルシウム分です。マグネシウムが多いと刺激が出てしまうそうです。
ちなみにずっと思っていて答が見つからなかったことがありました。
「ヨーロッパのエスプレッソは苦いんだろうか?」
どこかに子供のころに買ったエスプレッソメーカーがあったはずですがみつかりません。
トップページでご紹介した、ちみちゃんに聞いてみました。
「ヨーロッパのエスプレッソは苦くありませんよ。バイト先のエスプレッソは苦いです。」
コーヒー専門店でバイトをしていたちみちゃん、全くの素人ではありません。
ヨーロッパには明らかに苦いと感じさせるコーヒーはないそうです。

中学生のころ、コーヒーにはまってゾーリンゲンのミルを買い、河野コーヒーサイフォン社なサイフォンでコーヒーをいれていました。キリマンジャロを飲んでいたのですが、酸っぱい!硬水でいれると明らかに酸っぱい。というほどの刺激はありません。

軟水と硬水について

まずは軟水についてです。裏磐梯の水は軟水です。取水口が猫魔と小野川にあるそうです。硬度は平均で20mg/L、60mg/L以下が軟水ですから、けっこう軟水ですね。取水地の猫魔は猫魔火山、小野川は吾妻連峰の火山、数万年も数十万年も前に今の形になったそうです。そして、植物が生えて、マグマの地層は腐葉土に覆われて、その腐葉土の中を雨水などが、ゆっくりと流れてきて湧水として湧き出てきます。実際には日本の土地柄、急傾斜な土地が多く、鉱物に触れる時間が少ないので軟水になるそうです。

カレリアの硬水については、磐梯山火山の火成岩の中を雨が浸透して地下に溜まり、二酸化珪素(シリカ)やカルシウムを多く含んでいると思います。あくまで推測です。ヨーロッパの場合も石灰岩の多い緩やか土地を雨がゆっくりと流れるためカルシウムの多い硬水になります。

環境庁(省)が名水100選に選んだ。デコ平の湧水を汲んできてパンを作ると、しっとりとしたパンが焼けそうです。
コーヒーはアメリカンコーヒーを入れると香りのよいコーヒーが飲めそうです。

<アメリカンコーヒーについて>